第5回 貧困問題 ーみんな(日本)は飢餓(の国)の加害者!?

すでに5回になった貧困問題との取り組み。

なんとは無〜く、こどもたちは「蚊帳の外」にいる感じが否めませんでした。

そこで、自分たちが飢餓の国とどう関わっているのか、

飢餓の問題は「他人事じゃない!!」

と考えてもらうために、少々刺激的なタイトルで始める事にしました。

それが「みんなは飢餓の加害者!?]

まず「加害者」という単語の意味から。
「加える害」という漢字から、なんとなく意味合いがつかめたような…。で、例題をひとつ。
「○君が△君を殴ったらどっちが加害者でどっちが被害者?」
これには、みんな即答。はい、よくわかりました。

ということで、本題へ。
なぜ、みんな(日本)は加害者なのか?

みんな(日本)は飢餓の国から利益を得ているんだよね。
「利益=もうけ」は輸入によって得られています。

さて、何を輸入しているのか?
<食べ物>小麦粉/トウモロコシ/肉/魚/果物/チーズ…
<その他>原油(ガソリン)/衣服/自動車/…

ここで、日本の食料自給率の事を。現在40%を切ってしまっているんですよね〜(汗)。

それをこどもたちが知った上で、一言。
残り60%を輸入に頼っている日本。

そして、その作物は飢餓の国からも輸入されています

もし、自分たちは関係ない!!なんて言って、知らんぷりしていたら、輸入がなくなっちゃうかもね。食べるものが無くなって、日本も飢餓状態になるかもしれないね…。(少々過激!!)

こどもたち、「えっ、そうなの!?」って顔。他人事から自分事へ、興味が移った様子。

そして矢継ぎ早に「でね、この輸入作物は、貧しい人たちが換金作物として作ったものもあるんだよ。」
と、今日の目玉である「換金作物」についての体験学習へと移行。

前週、「貧困カード」に「換金作物」という文字が書いてあった国がありました。その時は、「輸出してお金を得るための作物」としてさらっと素通りしてしまいました。

でも、この「換金作物」ってとても肝心な所の一つ。

換金作物体験スタート!!

まず、各々にA5用紙を配布。それを16等分になるよう折ってもらいます。
この1スペースに各自が「換金作物」という文字を書いていきます。
ただし、短いクレヨンで書いていかねばなりません。そしてハサミできれいに切っていかなければなりません。きれいに書いて切ったものだけが、1ドル(もちろんおもちゃの偽札)と交換できます。

この時の「紙」は「土地」、「クレヨン」は「作物の種」と「ハサミ」は「刈り取る道具」として捉えています。

そのため、クレヨンとハサミは、各々が私から借用しているとして捉えられ、その分余分に「換金作物」という文字を書かねばなりません。

これを聞いたこどもたち、一斉にブーイング!!

そこに一言。
「だってあなたたちは、貧しくて、道具が無いんですから。道具代は払わないと。」

一同、シーン。

そして、ブツブツ言いながら作業開始。

追い打ちをかけるように、さらに一言。
「日本人は、きれいでなくては買いません。間違ったものは買いませんよ。きれいに間違いなく書いて、きっちりハサミで切って下さいね。」

またもこどもたち、不満の声(笑)。
「こんな狭い場所に、短くて太いクレヨンで書けないよ〜!」

「だって、あなた達は貧しいんですから仕方がありません。」とまたも私(意地悪〜い)。

またも、黙々と作業。

紙を無駄にするとその分の作業を余分に請求されたり、きれいに書けないとお金をもらえなかったり…。

こどもたち、さんざんな「換金作物」作業の大変さを体験することが出来ました。

そして、最後にそのお金を「物資」と交換

「物資」はラムネ。小さなラムネを、お金の枚数分もらったこどもたちから一言。

「少な〜い!!」

「だって、お金が少ないんですから…。家族で分けて下さいね〜(笑)。」

換金作物を作るのに、どれだけ手間と時間がかかり、
実りがなんと少ないことか!!


最後にこどもたちに必ず書いてもらう感想には

「換金作物」を作るのがとても大変だった。
私たちのために、貧しい国の人たちが一生懸命作物を作っていると始めてわかった。等…

どの子も、自分たちが貧しい国の人たちに行っている理不尽な事を、少しばかり感じることが出来たようです。

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